撮影場所となったノーダーシュテットの小さな練習場。画面中央にキックターゲットのフレームがセットされている。

TBS-TVの体育王国番組で「キックターゲット」の収録がハンブルク郊外のノーダーシュテットで行なわれた。もうすでに放映されているので結果は読者のみなさん御存じのようにバルベレス、マダビキア、カルドーソが各7枚ゲット!高原選手は5枚。という結果であった。が、当然、本番前は練習シュートをしているのだ、というよりも一番良かったゲットシーンを公開するのである。(担当デイレクター曰く、せっかくドイツまで来ているのでパーフェクトか最高の成績を納めるまで何回もやってもらいますよ〜と結構気合いが入っていた。結果的には2回目のシーンで終了した=7枚ゲットは優秀なのだ!)
当日は天候も悪く小雨が降っている状態だったが、なんとか収録中は雨に降られずに済んだ。本番収録の4日前に番組デイレクターと美術担当者がハンブルクに到着。ゴールセットを依頼しているハンブルクの小さな鉄工所に同行した。セットを見るなり担当者は「さすがドイツ、しっかり作られてますね〜!」と喜んでいた。が、ターゲット以外の金網の枠が細かすぎてバシ〜という快音がしない事が判明。担当者は2重の金網を提案。ドイツ人職人さんに再度依頼した。担当者によるとプレイヤーが的を外した時に聞こえる快音が「クヤシイ〜残念〜」を増長するそうだ!さて金曜日に依頼して月曜日にアップ。火曜日が本番収録であった。番号パネルは日本から持込んで来たそうだ。少々のシュートにも対応出来る特殊なマテリアルを使ったパネルだそうだ!とても軽かった。取付ける時も小さなクリップを縦横に調整しながらパネルを設置するという職人技がこのゴールセットには隠されていた。ウ〜ム、中々奥が深いぞ〜!テレビを見ていると簡単そうなセットも職人さんの知恵が沢山詰まっている事を発見した。
さて、火曜日本番収録日の午前中にノーダーシュテットの小さな練習場にゴールセット及びカメラ(3台固定)
の位置を決めてHSV選手の到着を待った。午後1時頃、選手達を乗せた大型バスが到着。バスから降りて来る選手達にカメラが回る。到着後、約20分位軽い準備運動をおこなってから、ロメオは怪我で参加出来なかったがバルバレス、カルドーソ、マダビキア、ウルファルシ、高原選手の5名がゴールセット前に集合した。各選手に簡単にゲームのルールを説明してから3〜4球練習シュートでウオーミングアップ。(実は高原選手1年前ジュビロ磐田時代にこのキックターゲットを体験していて、当時ナントタッタ3枚の記録があるのだ〜)Aカメラでドリブルしながらの登場シーンを、Bカメラでシュートの瞬間を、そしてCカメラでゴール全体を映して行くのだ。手持ちのビデオカメラで待機中の選手のアップを撮る。何故か小型カメラの方が選手達の表情がイキイキに撮れるとは担当デイレクターの弁。下写真群の応援席の右側で豊かなジェスチャーで歓声を上げているのは、この日特別に雇われた実況生中継専門のアナウンサーだった。「さあ、次はブンデスリーガ名アシストのマダビキア選手が5番目のゴールをゲットするゾ〜....bla bla .......」と回りの雰囲気を盛り上げるのである!(こんな職業もあったのね?)さすがにゲームとはいえPKでの指定番号ゲットキックは各選手真剣そのもの!またゲットした時の喜びはブンデスリーガ試合本番さながらの喜びようであった!逆に失敗すると本当にガックリ!でも楽しそうなHSVメンバーであった。欲を言えば高原選手の兄貴分のエリック・マイヤーにも参加して欲しかったなあ〜!(今期を最後に移籍が決って寂しくなる)チームメイトにも恵まれている高原選手、来期の活躍を期待したい!目標15点ってどうかな〜?頑張れ!

ゴールセットの前で記念撮影、ゴールゲット数を訪ねると「2個」と控えめな返事が戻ってきた高原選手。
本番前の練習風景
高原選手のコントロールシュート!
マダビキア選手の7ゴールゲット前の緊張した雰囲気で見守るチームメイト。ゲットした時の拍手歓声。失敗した時の落胆したシーン。
右側でオーバーアクションしているのが実況生中継 アナウンサー。
バルバレスのシュート応援シーン!プレイしている本人はかなり本気で頑張っているが、自分のプレイが終了したチームメイトの応援はとってもリラックスしていましたネ!