ドイツ製品の魅力を贈る

ドイツ人マイスターにとってモノとは究極なまでその機能性や使用感を追求し視覚的永続性を重要視しなければ意味がないのである。この思想はバウハウスの時代に特に意識されたもので、究極的な機能を追求していく中からその本来の形が生まれる。すなわち無駄を省く事でその製品の外観上の形状が永続的に新鮮さを生み出すというものである。まず、「こうありき」という哲学を前提にして製品を仕上げていく。そして、その完成品は哲学が形になったモノなのである。ドイツ人は何事も基本から論理的に積み上げていかないと気が済まないと言われ、それが往々にして誤解を招く事が多いが、考えてみればそれは彼等なりの理解・愛情の表現なのだ。物事を究極まで突き詰め、最終的に愛と美に行き着くという「ファウスト」的ロマンが一方で生きているのだろう。ここで紹介するドイツ製品はシテイマガジン・ハンブルク編集部が独断で有名無名を問わず選択したモノでハンブルクで購入出来る。ドイツ製品の魅力を存分に味わい堪能して欲しい。
C.Hugo POTT GmbH/世界各国の美術館にパーマネントコレクションされているベシュテエックの先駆者。
次回は革製品のオッファーマン、筆記具のモンブラン、宝石デザインのハーゲン、陶器のローゼンタール、健康靴のビルケンシュトックを特集予定。乞う御期待!