09月14日..............................未だ数千人の行方不明者がいるマンハッタン。数人の負傷者が救出されたようだが、近隣のビルがいつ崩壊して来るのかわからない状態での救出作業は至難のようだ。ここ数日ドイツのTV、アメリカのTVそして日本語放送に釘付けになっている。新たな発見はWTCに乗客もろとも突入したテロリストがハンブルクに住みハルブルクにあるTU(テクニカル大学)で講議を受けていた事実だ。FBIの要請でハンブルク警察は一斉に彼等が住んでいた住居の立入り検査や関係者らを探し出していた。今朝の様々な朝刊を読んでみるとハンブルク市民の驚きは隠せないようだ。昨日は市庁舎広場に約2万人の市民が集まり追悼をおこない冥福を祈った。アメリカは報復攻撃の準備を着々と進めている。一般市民を巻き込んだテロ行為には断固処罰を与えるのは当然だと僕も思う......が、その反面、武力戦争以外に解決する方法は無いのだろうか?とも考える。戦争というのは結局は尊い人命を奪い合う愚かな行為なのだ!願わくば武力戦争無しに解決してもらいたいものだ。(松永)

●World Trade Centerの生存者リストが公開されています。
http://www.ny.com/wtclist.html

●現地情報掲示板
http://www60.tcup.com/6060/re_usa_genchi.html

●CNNや他米国ニュースサイトからもリンク-
日本人向け緊急情報サイト
http://www.jhelp.com/


パレスチナ・インフォ・センター
http://209.204.204.153/index_e.htm

●テロに抗議しますサイト
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/4389/

●ニュース映像が見られるサイト
http://realguide.real.com/news/?s=topnews


 

09月12日..............................昨日9月11日、アメリカを突然おそった悲劇に強い衝撃を受けている。ハンブルクにいた私は、夕方16時頃のラジオで事件を初めて知った。家に帰ってテレビをつけて、あらためて事の大きさに驚いた。その頃には、ワシントンDC近郊に住む義姉の無事は確認されていたのだが、もしたまたまそこを通りかかっていたらと思うと恐ろしくなった。マンハッタンの悲劇は私にとっては、地理的にも良く知っているだけに、衝撃はさらに強かった。マンハッタンには昨年まで家族が住んでおり、義父はツインタワーに程近いロウアーマンハッタンで働いていた。ソーホーに住む友人は?9月にニューヨークに旅行に行くと言っていた友人は?心配は尽きない。今日も自宅のPCとCNNのニュースを通しての情報収集は続く。みなさんの家族や友人が誰も事件に巻き込まれていませんように。この事件が、最善の方法(どんな方法があるのかは、私にはさっぱりわかりませんが・・・)で解決されることを祈ります。(ミサ)

 

08月29日..............................昨夜は、不定期に行っている任意の集まり“Ladies night out”の日であった。その名の通り、女だけで飲みに行ったり、食事に出かける集まりで、かれこれ2年程メンバーやテーマを変えて行ってきた。しかし今回は、明確なテーマがあったせいか、30代前後の女性が11名も集まった。そう、昨夜のテーマは、話題の映画“Bridget Jones's Diary”(HP)をオリジナル版で見に行くことであった。この映画は、数年前に大ベストセラーになった同名の小説の映画化で、Hugh Grantも出演することから、公開前から話題になっていた。ドイツより先に公開された、英国やアメリカでも大ヒットし、メディアの批評もかなり良かったので、私も早く見たいと楽しみにしていた。しかしみなさん御存じの通り、ドイツでは、基本的に外国映画は全てドイツ語に吹き替えられてしまうので、オリジナルで見たい人にとってはなかなか不便なのである。オリジナル版を上映する映画館は数件しかなく、しかも上映プログラムの入れ替えが頻繁なので、見逃してしまった映画は数知れず・・・。昨夜は、英国人の友人が見逃してたまるかと張り切って、日時のアレンジからチケットの予約まで全てを担当してくれたので、人気の映画館“Abaton”(HP) で無事に映画をみることができた。しかも、10人以上集まったからグループ割引きで1人10マルク!集まった女性の中には小説を読んでいた人も何人かいて、映画の方が良かったとか、小説のほうがもっと内容が濃いとか、Hugh Grantがはまり役だとか話題は尽きなかった。映画はとてもテンポがよく、97分間はあっという間であった。前評判通り、主役のRenee Zellwegerがとてもナチュラルでチャーミングな演技で素敵だった。テキサス出身のバリバリのアメリカ女優が、ロンドンっ子の英語を特訓し、体重も増やして役作りに臨んだだけあって、みんな彼女のファンになってしまった。男性はこの映画をどう思うかわからないけれど、女性のハートを掴む映画であることは間違いないでしょう。みなさんも、女性同士で出かけてみてはいかが?(クラウディア)

 

08月16日..............................昨日は本当に久しぶりに夏らしい一日となった。今年のハンブルクは、これが夏と呼べる季節なのか???と疑ってしまうほどの冷夏で、太陽もあまり顔をみせてくれないので、私は鬱病になってしまうのではないかと心配だった。しかし、ここは北ヨーロッパ。冷房なんて民家は当然のことながら、オフィスにだってないのだから、ひとたび気温が30度を超えると暑くて死にそうになるのだ。前日まで街には革ジャン姿の人がたくさんいるかと思えば、今日は上半身裸の男性が多発しているという具合に、どうして天気も人々もこんなに極端なのかと滑稽にすら思えてくる今日この頃である。そんなわけで、夜は納涼をかねて“Planten un Blomen”(ハンブルク人に人気の植物公園)へ「光と水のコンサート」を見に出かけることにした。私はまだ明るいうちに友人と合流するべく、コンサート会場そばの芝生を目指した。コンサートは暗くなる22時からなので、その前に夕食をかねてピクニックをするということになった。ワインにチーズ、トルコ風のパンとお惣菜等をみんなで持ち寄り、日本で言うと花見のような雰囲気で楽しいひとときを過ごした。よっぽど楽しかったのだろうか、私はろくに食べずにワインをかなりのハイペースで飲み続け、友人とのおしゃべりに夢中になってしまい、コンサートのことはあんまりよく覚えていないのだ。チェコの作曲家の有名な曲「モルダウの流れ」(確かこんな曲名でしたよね?)が唯一コンサートについて思い出せることであった。千鳥足で上機嫌で帰宅した私は、今朝まで一度も目覚めずに爆睡した。家族にイヤがられたのは言うまでもないが、せめてもう一回くらいは夏の夜のピクニックを楽しみたいものである。(ミサ)

※Planten un Blomen(最寄り駅UI-Stephansplatz, S-Bahn Dammtor)
「光と水のコンサート」は5月〜8月の間は22時から、9月は21時から行われます。大きな噴水がライトアップされた姿はなかなかのものですよ。
 

07月25日..............................「ガーン!お店がなくなってる!?」この間の日曜日のことである、私のお気に入りのショップである“Conran Shop”(HP)が突如消えてしまったことに気が付いたのは。英国のインテリア王として有名なコンラン氏が、ロンドンをはじめ、東京やパリでチェーン展開しているインテリアショップ“Conran Shop”のことはみなさん御存じでしょう。私はハンブルクに住むことになった時、“Conran Shop”があると聞いただけで嬉しかったことを今でも覚えている。実際には、そんなに頻繁に足を運んだわけでもなく、大きな家具を購入したわけでもないのだが、プレゼントを探している時や、なんとなく何か買いたい時にまっ先に行く店であった。それがいったいどうして...!4月にアメリカ製の計量カップと英国製のクッキー型を購入したのが、最後の買い物になってしまった。大袈裟に聞こえるだろうが、とにかくショックなのである。“Conran Shop”で買物をするという行為が、私にとってはストレス解消方法の一つであったくらいなのだから。現在は、同じコンラン系列のインテリアショップ“Habitat”も移転準備中だし、しばらくは悶々としてしまいそうな私である。(里美)

※実際には店が消えたわけではなく、“Zene”という名前で営業しています。
Zene: 電話040-30621320, Grosse Elbstr.68 (Stilwerk内)

 

07月13日..............................ヨーロッパに於ける振付師の登龍門である「Prix Dom Perignon ドン・ペリニョン振付けコンクール」が12日にハンブルク国立歌劇場で開催された。2年に1度行われるこのコンクールに全ヨーロッパから60近いビデオ作品が集められ、その中から8作品が最終審査に残った。その作品の中には弱冠20歳の日本人ダンサー服部有吉がいた。4作品づつ2幕に別けて審査がおこなわれる。持ち時間は1作品1人で6分、1作品ダンサー10人までマックス20分。各国から集まった著名な審査員9名が会場を埋め尽くした観客に紹介され、彼等が席に着くのと同時にコンクールがスタートした。
1番目の作品はバデイッシェ・バレー団のエロメ・デルビイ自作自演「Al Santo Sepolcro YHWH684」。 2番目はハンブルクバレー団のイリ・ブベニチェック自作自演「Fragile Vessels」。 3番目はテアター・アウグスブルグのダニエル・ザボイ作「What keeps Mankind alive!」。 4番目は坂本龍一の音楽をバックにビデオ映像などを駆使した軽快なタッチのオランダ代表グスタホ・R・サンサノ作「Weight on my back」。 2幕目は審査員がまだ着席していないのに5番目の作品がスタートするというハプニングがあったが、ヘルシンキ代表フリー振付師スザンナ・レイノネン自作自演の「B」アラビアンナイトを彷佛とさせる作品であった。 さて6番目に服部有吉が登場するのだが、その前にひとつ説明しておきたい。8作品の中で自作自演が5作品あるが、たった1人で踊るのは服部有吉のみ! 他4作品は3名〜9名のダンサーが参加していた。弱冠20歳の日本人ダンサーがたった1人で挑む「ヨーロッパ振付師の登龍門 Prix Dom Perignon」! 幕が上がった。エフェックス・ツインのオルゴール音楽をバックにスローテンポでスタートする。白黒モノクロームのズボンを履き、まだ幼さが残るが鍛えられた上半身の彼はステージを駆け巡る。オーバーアクションもあればユーモラスな振付けもあった。音楽と踊りがバランス良く一体になり頂点を迎えたその時に、動きは止まった! ステージの真中で動かなくなった。静まり返った会場の中には彼の呼吸する音とゆったりと話すナレーションのみが響き渡る。意表をついたようにゆっくりと幕が降りてきた.............と同時に観客からブラボーの声援と大きな拍手が巻き起こった! 6分間に凝縮された振付けは素晴しかった! 全ヨーロッパから60近いビデオ作品が集められ、その最終審査に残る事じたい凄いのだが、この作品や観客の反応を見た時に、これはひょっとすると...............意外な結果が起こるのではないかと感じた。-------------
僕が服部有吉を知ったのは昨年のニジンスキーの公演である。前日にハンブルク美術工芸博物館でニジンスキーの展覧会が開催されていて, ニジンスキーをテーマにした芸術作品がたくさん公開されていた。悲劇の天才ダンサー・ニジンスキーの生き様や活躍に僕は興味を持った。その矢先、2000年の公演に若い日本人ダンサーがスタニスラフの役で踊るという事であったので観に行った。イリ・ブベニチェックのニジンスキーも素晴しかったが服部有吉のスタニスラフも負けていなかった!正直いって服部有吉はダンサーにしては小柄だ。役も限られてくるかもしれない。しかし彼が踊るとステージからその迫力が伝わってくる。小柄さを感じさせない。体格の良いヨーロッパ人にも負けない熱気が伝わってくる。これを感じているのは僕だけではないだろう。とにかく不思議な魅力を持った日本の若武者である事は間違いない。-----
さて、結果を伝えよう。2001年「Prix Dom Perignon ドン・ペリニョン振付けコンクール」の金賞はオランダ代表のグスタホ・R・サンサノ作「Weight on my back」が受賞した。また、観客が選んだベスト賞はハンブルク・バレー団のヤロスラフ・イバネンコ作「Mornig Prayers」が受賞した。 そして栄えある奨励賞は、なんと弱冠20歳の日本人ダンサー服部有吉が射止めた! 
これは凄い事である。全ヨーロッパの振付師の登龍門であるPrix Dom Perignon の2位である。(一番ビックリしているのは本人かもしれないが....)この審査発表の結果には観客全員が納得し、終わりのない拍手に会場は揺れていた。 弱冠20歳の日本人ダンサーいや、振付師の誕生である。奨励賞おめでとう!これからの服部有吉の活躍に期待しよう。    (松永)
Choreografischer Wettbewerb des HAMBURG BALLETT um den Prix Dom Perignon 2001の成績発表   
服部有吉公式サイト

 

 

07月05日..............................先日私は、友人と4人でギリシャのクレタ島へ休暇に出かけた。 今回は、初めてドイツの旅行会社のパッケージツアーを利用したのだが、 これが非常に快適であり、しかも経済的でもあったのだ。 世界のどこへ行っても、必ずドイツ人観光客がいると言われるほどドイツ人は旅行好きで、年間6週間の有給休暇を計画的に消化することで有名であり、ドイツの町には“Reisebuero”(旅行代理店)が溢れている。私はドイツに来てから気が付いたのだが、ガイド付きのパッケージツアーを利用しているのは日本人だけではなく、ドイツ人も英国人もツアー旅行者がとても多いのだ。ドイツには“Pauschalreise”(旅費・滞在費等一括払いの旅)を専門に扱う会社がたくさんあり、中でも“TUI”と“Neckermann”の2社は有名である。 どの会社も力を入れているのが、南欧のリゾート地への旅行であり、スペインのマヨルカ島やカナリー諸島、ギリシャの島々はとても人気がある。 そして、今回の旅行で判明したのが、これらのリゾート地へは、個人でフライトやホテルを手配するよりも、ツアーを利用した方が簡単でしかも安いということだ。 私は、日本での学生時代から一貫して個人旅行主義者だったし、ハンブルクへ来てからもツアー旅行には抵抗があった(正直なところ、休暇先でまで、ドイツ人・ドイツ語まみれになるのが嫌だった)のだが、 今回の旅行で少し考えが変わりそうである。 何が快適であったかと言うと、まず旅行会社に払う金額に、フライトと宿泊費はもちろんのこと、 朝食・夕食(どちらもビュッフェ)と空港・ホテル間の送迎、自宅・ハンブルク空港間の 交通費も含まれており、これらのチケットが1冊の小冊子になっていたのである。出発前に旅行会社に小冊子を取りに行けば準備は完了である。現地では、様々なオプションツアーが用意されており、希望のものがあれば前日でも申し込める。これらのツアーには、当然ホテルへの送迎がついていた。ツアー旅行初体験だった私達は、そんなことを知る由も無く、自分達でインターネット経由でレンタカーやサントリーニ島へのクルーズを手配していたのだ。結局クルーズ船は“TUI”のツアー客と一緒であり、彼等は同じ金額でホテル・港間の送迎が付いているのに対し、私達は自分でタクシーを手配しなければならなかった。当然、余分にお金もかかり、しかも帰りはタクシーがなかなかつかまらずに疲労困ぱいしてしまった。このクルーズの後、素直にツアーを利用して行った「サマリア渓谷ハイキングツアー」は快適そのものであった。この1週間のバカンスは今までの旅行の中で最もリラックスできた旅であったと思う。今までの旅行は、旅行前の手配にも手間がかかり(私はこの作業がわりと好きであるが)、現地でも様々な値段交渉やチケットの手配がストレスになって、旅行中も後も疲れていたような気がする。これからは、毎回とは言わないが、年に一度位はこういったツアー旅行でリラックスして休暇を楽しみたいと思った。(ミサ)

※これらのツアー旅行は、子供のいる家族にもオススメです。カタログでは、家族向けのホテルが数多く紹介されていますよ。

 

06月21日..............................Sommeranfang カレンダー上では今日から夏が始まる。が.....本当に夏が来るのかなあ〜?というくらい肌寒い天気が続いているハンブルクである。まあ暫く様子をみてみよう、急に暑くなる事も過去たくさんあったからね。さ〜て、6月18日〜6月30日までHamburger Abendbratt新聞社のシテイ・ショップでハンブルクの航空写真の展示が行われている。入って左側に住所録ファイルがある、そこで自分のまたは探したい住所を調べてみる。見つけたらその横に番号が(例えば1627- 23.......)記述されてあるのでその番号を左か右側の棚から探しだす。 20x30cm大の綺麗な航空写真がたくさん見つかるはずだ!気に入った写真を35マルクで購入出来る。自宅やその周辺の俯瞰写真はなかなかお目にかからないので結構面白く意外な発見もある。一度足を向けてみては?
Hamburger Abendbratt
住所: am Rathausmarkt 10.
Unter dem Himmel von Hamburg :328ページ、345の航空写真が納められている写真集が79マルク。これもお薦めです!(ひろ)

 

06月07日..............................昨夜は、Heiligengeistfeld(DOM会場)へカナダのサーカス“Cirque du Soleil”の作品『Quidam』を見に行きました。日本でも数年前に「サルティンバンコ」と「アレグリア」がロングラン公演されていたので、御存じの方も多いと思います。カナダ・ケベック生まれの「シルク・ドュ・ソレイユ」は82年にストリートパフォーマー達が集結したことから始まり、84年にケベック政府からの援助を受けてアーティストとスタッフの62名で結成されました。それが今では、世界中からアーティストとスタッフが集結し1500人を超える集団となっています。2001年現在、ラスベガスとフロリダでは無期限ロングラン公演中であり、その他にも常にいくつもの部隊が世界中を公演して回っています。彼等の人気の秘密は、これまでの伝統的なサーカスの常識を超えた芸術的パフォーマンスにあると言われており、サーカスの象徴ともいえる象やライオンなどの動物は一切登場しません。昨夜も人間の肉体の持てる能力を限界まで追求した驚異のパフォーマンスの連続で、息を飲むと同時に感動すら覚えました。芸術的な色付けも素晴しく、ミュージカルのような演出と生演奏、衣装も舞台セットも完璧でした。途中1回の休憩を入れて、全部で約2時間40分はあっという間に過ぎていきました。会場はもちろん満席で、各パフォーマンスごとに大きな拍手が会場中に鳴り響き、最後はスタンディングオベイションで終了しました。昨夜私達と一緒に出かけたカナダ人の友人は、公演後はとっても誇らし気に見えました。彼は、本国カナダでは「シルク・ドュ・ソレイユ」を見たことはなく、約2年前にハンブルクで見たのが最初だと言っていました。今回彼は、公演スケジュールが発表されるとすぐに友人に声をかけ、幹事としてチケット手配等すべてやってくれました。昨夜一緒だった仲間9人は、何度か柱が邪魔して見にくかった(64マルクの席だから仕方ないか...)ものの、みんな大満足でした。私は、機会があれば、今度は正面のVIP席で見たいと思いました。ちなみにVIP席は、週末の夜の公演の場合一人275マルクで、ウェルカムドリンクと軽食、そしてお土産も付くそうです。VIPラウンジはリッチそうな大人の方ばかりでしたので、私にはふさわしくない気もしますが、誰か招待してくれたら行ってみたいものです。VIPラウンジに限らず、会場は大人ばかりで、子供の姿はほとんど見かけませんでした。平日だったからでしょうか?私は、この大人も子供も心から楽しめるサーカス『Quidam』に御家族そろって出かけることをお薦めします。完売している日もあるようですので、チケットの手配はお早めに!(ミサ)

※『Quidam』は、「シルク・ドュ・ソレイユ」(公式HP)の9番目の作品として96年にカナダ・モントリオールで初演されました。ハンブルクは今回が初公演で、大好評につき7月5日まで公演期間が延長されました。
チケットは01805-260200、VIP-Arrangementsは040-60767528まで。

 

05月29日..............................先週末は木曜日が祝日だった為、金曜日も休暇を取って4連休にした方が多かったようです。ヨーロッパ全土はイースター休暇を皮切りに、本格的な観光シーズンを迎えています。北ドイツ・ハンブルクの私のところにも来客が増えはじめ、先週はストックホルムからスウェーデン人家族が、ワシントンDCと東京からは日本人女性が遊びにきました。スウェーデン人の友人達は2年程前までハンブルクに住んでいたので、今回は観光というよりは一緒に通っていたドイツ語学校に行ったり、お気に入りだったレストランを訪れたりすることが目的でした。彼等は共通の友人宅に宿泊できたのでホテル等を押さえる必要はなかったのですが、問題は日本人女性達の方で、当初ベルリンで合流するつもりでしたが、ホテルがとれず、しかも既に日本を発っている女性とは連絡も取れずに大変でした。ベルリンには400件以上ものホテルがあるというのに、あの手この手をつくしても希望の宿泊先(ベルリン市内で1泊300マルク以下)はみつかりませんでした。旅行代理店の知り合いにもダメもとで頼んだのですが、なんと1泊ダブル1部屋850マルク以上のホテルしかありませんでした。ただ二晩泊まっただけで1700マルク!!!そのお金で日本に飛行機で帰れるではないかと思い、ベルリン行きは当然取り止めました。女性達を説得しハンブルクに来てもらうことにしたのですが、一人はハンブルクという街自体耳にしたこともない人でしたので、来てもらうのに少し気がひけました。ハンブルクでは中心街で200マルク弱のホテルが直ぐに見つかりました。やはりベルリンほどの観光地ではないからでしょうか?この時期、ドイツ人観光客はわりと見かけるのですが、外国人観光客は確かに少ないような気がします。さて、ハンブルクで週末どう過ごしたかというと、日本の花火を見に行った他は、ハンブルクの友人のパーティーに出かけ、朝まで飲んで終わりました。こんな過ごし方なら、ベルリンでもハンブルクでもどこでも大差なかったと言ってみんなで笑いました。後で聞いて知ったのですが、ベルリンではその週末は大きな国際会議の他に重要なサッカーの試合もあったようでした。“Love Parade”以外の時期もいろんなイベントがあり、しかも人気のある観光地なので、ベルリンへは計画的に行かれることをお薦めします。(里美)

 

05月08日..............................5月に入り、北ドイツ・ハンブルクもようやく春らしくなってきました。日も随分長くなり、天気さえ良ければ夜の9時頃まで外でピクニックができる最高の季節です。そして、食いしん坊の私が何より嬉しいのはドイツ産の白アスパラガスが食べられることです。たかがアスパラガスなんて思ってはいけません。あのとろ〜っとした食感は一度食べたら忘れられない程です。値段も野菜にしては高価で、一人7〜8本くらいでメインディッシュとして十分な満足感が得られます。私は4月中旬に食べたギリシャ産の白アスパラガスを含めると、今年だけでも既に5回も食べてしまいました。自宅での調理法は後述しますが、都市部に住むドイツ人は旬の時期にレストランで食べる人が多いそうです。私は、先週ミュンヘンで綺麗に盛り付けられた白アスパラガスのサラダ(冷製)を食べたのですが、やはりシンプルに茹でて溶かしバターもしくはホランデーヌソース(玉子の黄味をふんだんに使ったクリーミーなソース)と一緒に食べるのが一番だと思いました。この時期は、白アスパラガスのポタージュやグラタンなど様々なアスパラガス料理がレストランのメニューに登場します。ドイツ料理店もしくはクナイペ(ドイツ居酒屋)のランチメニューは値段も手頃でオススメです。家庭で楽しみたい方は、新鮮で先端の割れていない白アスパラガスを求め、下記の要領で茹でてから、溶かしバターと塩・胡椒、もしくはお好みのソース(市販のソースもなかなかいけます)で食してください。ハムなど塩気の強い肉類と一緒に食べるのもおすすめです。(ミサ)

《白アスパラガスの茹で方》
1)皮剥き器で先端を落とさないよう気を付けながら、上から下まで厚めに皮を剥く。かたい部分(下から3センチ位)は切り落とす。
2)軽く洗う。茹でるまで時間がある時は、乾かないように濡れ布巾等をかけておく。
3)深めの鍋の中で塩湯を沸騰させ、砂糖ひとつまみとバター少量を加える。
4)静かに白アスパラガスを入れ、15分〜20分茹でる。

※アスパラガス専用鍋も市販されており、アスパラガスは立てて茹でることとされていますが、そんなに神経質にならなくても良いでしょう。

 

04月24日..............................先週の金曜日は、多和田葉子さんの朗読を聞きにブレーメンまで行ってきました。御存じの方も多いと思いますが、彼女はハンブルク在住の芥川賞受賞作家で、一年程前の『ニューズウェーク日本語版』の海外で活躍する日本人特集でも紹介された方です。私は、ハンブルクに住んでいることもあり、彼女の作品はいくつか読んだことがあったのですが、いずれも日本語の作品でした。しかし、彼女の作品は実際にはドイツ語で書かれたものが多く、今回の朗読もドイツ語の作品が中心で、観客もドイツ人がほとんどでした。場所は、ブレーメン市内のゲーテ広場にあるVilla Ichon(とても素敵なアルトバウ)の1室で、50人も入ればいっぱいになる小さな会場でしたが、アカデミックな客層で埋め尽くされていました。司会(スラッとした知的な感じのドイツ人男性)の挨拶が終わると、さっそく朗読が始まりました。日本語とドイツ語の文章がテンポ良く読み進められ、あっと言う間に約1時間が過ぎました。彼女はわりと早口なのですが、喝舌がとても良いので耳に心地よく、最後まで楽しめました。観客からは何度も笑い声があがり、受付では彼女の作品が飛ぶように売れていました。日本語をドイツ語に訳す難しさや、日本語をローマ字入力後変換する際の滑稽さ《例えば、shindaisha→死んだ医者(本当は、寝台車)etc.》を書いたくだりは、自分も経験しているので共感できて特に気に入りました。彼女の作品の中には、右ページにドイツ語、左ページに日本語という構成になっているものもあるので、ドイツ語の知識がある日本人には興味深いと思います。ハンブルク在住の日本人女性が主人公の小説「かかとをなくして」は、ハンブルクの街を知っている人には一度読んでみてもらいたい作品です。近日中に、多和田葉子さんのホームページが公開されるそうですので、しばらくは彼女から目が離せなくなりそうです。(ミサ)

 

04月03日..............................昨日は、日中20度を上回る暖かい一日でした。先月の最終日曜日からサマータイム(日本より7時間遅れ)も始まり、日照時間もグ〜ンと長くなってきました。来週末は、みなさんお待ちかねのイースターの4連休、そして4月末からは市庁舎前広場にて様々なイベントが行われます。当シティマガジンでも、春らしい特集(ショッピング特集etc.)を企画しています。お楽しみに!(クラウディア)

 

03月27日...............................昨夜は、John Neumeierのバレエ“Bernstein Dances”を見に行った。今回はバレーといっても、かなりモダンな作品であることはGergio Armaniがコスチュームを担当していることやカタログ等から察しがついていた。実際に見てみると、バレエというよりはミュージカルに近い作品であり、私は躍動感あふれる舞台に釘付けになった。20世紀を代表する指揮者・作曲家そして教育者として知られる Leonard Bernstein の音楽に加え、“West Side Story”や“Peter Pan”からの曲が耳に心地よかった。この作品は、夢を実現するために田舎からニューヨークに出て来た若者達(彼等の挫折や苦悩、成功etc.)を描いており、見るもの全てに元気を与えてくれる. ..そんな作品であった。私にとっては、もう一度見に行ってもいいなあ〜と思った最初のバレエでした。みなさんもこの機会にハンブルク国立歌劇場へ足を運んではいかがでしょうか?この作品でも、日本人バレエダンサー2名が好演しています。(ミサ)

今後の公演スケジュールは下記の通り;

※Bernstein Dances 〜 Ballettrevue von John Neumeier
 4月1日、2日、19日、25日、7月3日  19時30分〜

 Hamburgische Staatsoper (HP)

 

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